配送方法の検討はリスク

様々な可能性に満ちた越境EC事業にもリスクがあります。その一つが、配送方法の選択です。日本の企業の生産品を海外で売るという性質上、日本の工場で造られたものを日本から取り寄せるケースも考えられますが、現地の工場で生産するというケースも考えられます。これらの比較検討は大変面倒で、例えば物流会社同士の連携や関税の問題、現地の商法の問題をクリアしなければなりません。日本の配送業者とは付き合いの長い企業であっても、現地の配送業者とは上手くコミュニケーションできない可能性があります。実際、日本ほど真面目に、正確に商品を運ぶ人材は海外で見られません。越境ECで成功するためには、こうした点にも注意して準備する必要があるのです。参考になるのはアマゾンの日本法人でしょう。彼らは日本の配送システムを調べ上げ、それに上手く対応しています。日本の企業も海外で購入者を満足させる配送を実現するには、現地の事情に通じていなければなりません。もし調査のためのコストが払えない企業、時間と労力を掛けたくない企業であれば、代行会社にアウトソーシングする選択肢も考えられます。しかし代行会社も海外の事情に詳しいとは限りません。最終的にはやはり自社で調べ上げなければならないのです。さて、越境ECを運営するには以上のようなリスクを認識しつつ、適切に管理しなければならないわけですが、ネットの知識、サイト構築の知識も合わせて必要になります。日本でネット通販を運営しているから大丈夫だとお考えになるかもしれませんが、海外でサイトを運営する場合は、別途サイト構築やネットワークの勉強をしなければなりません。