越境ECのために乗り越えるべきもの

越境ECはビジネスチャンスに溢れているにもかかわらず、日本の経営者は躊躇っている傾向にあります。細かな理由は企業ごとに異なるでしょうが、共通する理由もあります。その一部をご紹介することにしましょう。一つ目の理由は、言語の壁があるからです。これは英語の苦手な日本人にとっては最も納得できる理由の一つでしょう。英語圏ならまだ何とかなりますが、中国やフランス語圏、スペイン語圏で事業を展開するとなると、語学に堪能な人でない限り、躊躇するのはある意味で当然です。ECサイトを現地の言語に翻訳して運営するのは相応のコストが掛かります。また文化の違いにも対応しなければなりません。日本ではフリガナ入力や和暦といった慣習は当たり前になっていますが、海外では初見の文化であり、すんなり受け入れてくれるとは限りません。その地の慣習、風習に合わせたサイトを構築する手間もかかるのです。言うまでもありませんが、ECサイトの運営に欠かせないカスタマーサポートのスタッフも、現地の文化と言語に慣れていなければなりません。現地の人を雇うにしても、統率者は日本人であり、結局他言語でのやり取りを強いられます。二つ目の理由は、決済手段を現地のシステムに合わせなければならないからです。日本では様々な決済手段が採用されていますが、それらの全てが海外の地でスムーズに使用できるとは限りません。確かにクレジットカードは全世界で使えるのですが、他の決済の方が利潤が大きいと判断される場合、易々と導入するわけにはいきません。カード決済も手数料を払わなければならないからです。現地の人がアクションしてくれるのは、自分でも気軽にショッピング出来ると感じてくれた時です。決済手段が日本的であれば、現地の人は使い勝手が悪いと感じるはずです。再訪問は望めないでしょう。